EIS2023の注目記事

先の記事の「EIS 2023 full Program」の中には、非常に魅力的な発表内容がたくさんあります。

日本で、有名になりつつあるイギリスの Education Endowment Foundationの発表者Jon Kayさんの資料は以下です。

 

p11「#70 - Evidence in Education Network: Balancing global and local evidence ecosystems in education」

 

エビデンスのローカル性とグルーバル性について書かれてありました。

エビデンスやデータ活用というと、実践と比べ、どうしても、抽象的なものとなってきます。

 

そのため、エビデンスを地域や学校の実態に合わせて、よりよく活用していくことが大切です。

 

キーになるのは、エビデンス「仲介者」の存在です。

 

エビデンスに関する知見と共に現場言葉で、具現化してコミュニケーションすることができる人材です。

 

現状、日本の教員養成の場で、エビデンスリテラシーを育成する場がほぼありませんし、エビデンスを使ったからといって、何かご褒美、イニシアティブがあるわけではありません。

 

ですので、EISのような国際的な場で海外のエビデンス事情を学び、エビデンスに基づく実践の価値を感じていること、実際に統計的批判的吟味も含めたエビデンスリテラシーを有していること、現場で腹落ちできる言葉を駆使することができる者。

 

しかも、何か報酬があるわけもなく、これらを、やり続けることのできる人。

 

そんな方がいらっしゃるといいな。