エビデンスと題して、いくつかの大学が教員養成に取り組もうとされています。今後の動きを期待したいところです。
さて、その内容についてです。
先行する諸外国の取り組み、先行する医学分野の取り組みを踏まえると、エビデンスに基づく教育を実施いているというからには以下のような内容がもり込まれてくるべきだと考えます。
まず、個人レベルでは、以下の力の育成です。
1、日々の教育活動の中で、常に、これは最適かと考え、適切な疑問を設定することができる。
2、忙しい中でも質の高い情報を収集することができる。
3、収集した情報を吟味することができる。(批判的吟味)
4、吟味した内容を目の前の子どもの実態に応じてローカライズすることができる。(適応)
5、実践することができる。
6、実践した結果をできる回切りのより質の高い方法で効果検証を行うことができる。
学校組織レベルとしては、以下のようなものです。
・教育の目的に関すること・エビデンスに関すること・実践方法に関することの3つが頻繁に職員室で話し合われている。
・授業協議会で、「子どもの目が輝いていました」というような印象発言が少ない。
・授業協議会で、「教室が整理整頓されています」という見ただけで分かるような発言が少ない。
・職員会議で声の大きい職員の意見で意見が決定することがほぼない。
こんな感じのものが入っているかどうかですね。